「2,000万円かけて自社専用のシステムを作る……これ、本当に元が取れるのか?」

パッケージソフト(既製品)では対応できない、建設・製造・運送業業過などでの特有の複雑な業務フロー。
そこを解決するために「オーダーメイド(スクラッチ開発)」を選択するのは正しい経営判断です。
しかし、高額な投資である以上、何年でそのコストを回収し、いつから利益に貢献し始めるのかをシビアに見極める必要があります。

特に「オーダーメイド(スクラッチ開発)」が費用対象となる「中小企業省力化投資補助金(一般型)」を活用する場合、
この投資の「勝ち筋」は劇的に変わります。
今回は、現実的な数字を使いながら、事業投資プランナーが実践する「真の投資回収期間」の導き方を解説します。

1. 補助金が「オーダーメイド」へのハードルを劇的に下げる

例えば、現場の工程管理や在庫・配車を一元管理する2,000万円のオーダーメイドシステムを検討するとします。

  • 補助金なしの場合: 2,000万円をすべて自社で負担。
  • 補助金ありの場合: 1,000万円の補助を受け、自己負担は1,000万円

この1,000万円の差は、単なる値引きではありません。
「投資の失敗リスクが半分になり、利益が出るまでの期間が半分に短縮された」
ことを意味します。
これまで「高嶺の花」だった自社専用システムが、補助金によって「現実的な投資対象」へと姿を変えるのです。

2. 時給2,000円で計算する「現場の利益改善」

次に、このシステムが年間でどれだけの利益(キャッシュ)を生むかを算出します。今の労働市場に即した、現実的な単価でシミュレーションしてみましょう。

  • 直接的な削減(人件費):
    現場スタッフや事務員3人が、毎日合計3時間の「転記・確認作業」から解放される場合。
    月20日 × 3時間 × 時給2,000円 = 月12万円(年間144万円)の削減
  • 間接的な利益(ミスと手戻りの防止):
    誤発注や工期遅延による損害を年間10件防ぎ、1件あたり15万円の損失回避ができれば、年間150万円のプラス

これだけでも、合計で年間約300万円弱の利益改善が見込めます。

3. シミュレーション:回収期間は「約3.3年」

先ほどの例(自己負担1,000万円 / 年間利益改善300万円)で計算してみましょう。

  • 1,000万円 ÷ 300万円 = 約3.3年

補助金なし(自己負担2,000万円)では回収に約6.6年かかっていたプロジェクトが、
補助金を活用することで約3.3年で「完済」できる計算になります。
しかし、ここからが、本当の利益の源泉となるのです。


【重要】最後の関門:補助金がなくても「その投資」をするか?

しかし、経営者が最も肝に銘じるべきことがあります。
それは、
「もし補助金が1円も出なかったとしても、この2,000万円を投じる価値があるか?」
という厳しい視点です。

「補助金で安くなるから入れる」という動機で導入したシステムは、往々にして現場に定着せず、
数年後には誰も使わない「デジタルゴミ」に変わります。

スリーウェイが申請支援の面談で、あえて泥臭い現場の動きを根掘り葉掘り伺うのはそのためです。

  • 「補助金なしでも、この2,000万円は数年で回収できるほど切実な課題か?」
  • 「そもそも現場の人間が、つかいますか?」
  • 「そもそも、現場に『これなら楽になる』という確信を持たせているか?」

私たちは、単に「補助金を通すため」の数字は作りません。
経営者様が「たとえ全額自腹でも、このシステムは会社に必要だ」と確信し、
かつ「補助金によってそのリスクが大幅に軽減される」という確実な投資判断ができるまで、実態に即したシミュレーションを繰り返します。


まとめ:投資判断の基準は「覚悟」と「定着」にある

IT導入を迷っている間にも、非効率による損失は毎日垂れ流されています。
もし「補助金なしでも投資すべき価値」があり、かつ「現場に定着する」イメージが共有できているなら、
それは一刻も早く実行すべき「最良の投資」です。

「自社のオーダーメイド案件、現実的な回収期間を計算してほしい」
「2,000万円の投資に対して、最大1,000万円以上の補助金が狙えるか知りたい」

スリーウェイでは、事業投資プランナーとしての知見を活かし、御社の投資対効果を冷徹に、
かつ経営者の覚悟に寄り添った視点で診断いたします。

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