「提示された見積もりが300万円……この金額は事業投資として妥当なのか?」
「IT導入を検討しているが、費用相場がわからず判断が止まっている」

システム開発やDX投資において、経営者が最も頭を悩ませるのは「見積書の不透明さ」です。
専門用語が並び、最後には「一式」という言葉でまとめられた見積書を前に、適切な判断を下すのは非常に困難です。

しかし、IT導入は単なる備品の購入ではなく、将来の利益を生むための「事業投資」です。
投資である以上、その価格が適正であり、かつ十分なリターン(省力化効果)が見込めるかを厳しく見極める必要があります。

今回は、事業投資プランナーの視点から、システム開発の見積もりを「経営の物差し」でチェックするための5つの急所を解説します。


1. 「人月(にんげつ)単価」とエンジニアの質

システム開発費用の大部分は、エンジニアの動く時間(工数)に対する人件費です。

[ 人月単価(1人が1ヶ月動く費用) × 開発期間 ]

まずは、提示されている単価が相場(中小企業向けで80万円〜120万円程度)と乖離していないかを確認します。


単価が安すぎる場合は、経験の浅い層が担当することで、結果として開発が長期化したり、
手戻りが発生したりするリスクがあります。
逆に高すぎる場合は、不要な管理コストが載っている可能性があります。

2. 要件定義という「設計図」にコストを割いているか

最も警戒すべきは、実は「安すぎる見積もり」です。
特に「要件定義(何をどう作るか決める工程)」の費用を削り、すぐに開発(プログラミング)に着手しようとする提案には注意が必要です。

設計が甘いまま進めば、後から「思っていたものと違う」「この機能も必要だった」という追加費用が必ず発生します。
見積もり全体の15%〜20%程度が要件定義にしっかり割かれているかが、プロジェクト成功の鍵となります。

3. 「一式」の中身を、業務フローレベルで説明できるか

見積書の項目が「システム開発 一式」となっている場合、その中身を分解して理解する必要があります。

  • どの業務工程が自動化されるのか?
  • その自動化によって、具体的に何時間(何人分)の削減ができるのか?

この「投資に対する効果」を明確にせず、ただ「機能」を並べただけの見積もりでは、事業としての投資判断はできません。

4. 運用保守費用(ランニングコスト)の適正性

導入費(イニシャルコスト)が予算内でも、月々の保守費用が高額であれば、数年でトータルコストは膨れ上がります。

  • サーバー維持費以外に、どのようなサポートが含まれるのか?
  • 軽微な修正は範囲内か、すべて別料金か?

5年、10年というスパンでの「総投資額」で比較することが、経営者としての正しい視点です。

5. 【重要】「省力化補助金(一般型)」の活用を前提とした計画か

もし見積もり金額が予算を超えていたとしても、諦める必要はありません。
現在、国が推進している**「中小企業省力化投資補助金(一般型)」を活用すれば、投資額の最大1/2〜2/3(最大8,000万円)**が補助される可能性があります。

重要なのは、単に見積もりを取るだけでなく、「補助金の採択要件(省力化指針)を満たしつつ、自社の課題を解決する」という、戦略的な事業計画を同時に描くことです。


まとめ:その投資、「補助金活用」と「効果」のセットで考えませんか?

システム開発の見積もりは、それ単体で見ても良し悪しは判断できません。
「その金額で、どれだけの省力化ができ、どれだけの補助金が戻ってくるのか」という全体像で捉える必要があります。

「ITを導入したいが、費用対効果が不安だ」
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