
R8年3月公募見込みの本補助金。
採択の鍵は「スピード」です。
特に食品工場設備は
納期・工事・検証に時間がかかるため、
準備が後ろ倒しになると
完了期限オーバー → 減額/対象外
というリスクが高まります。
そこで今回は
年内に手を付けるべき最優先項目を整理します。
① 投資構想の言語化
まずは、次の3点を整理します。
- 何の課題を解決する投資か
- 投資後にどう改善するか(数値裏付け)
- 調達リスク軽減と国産化効果の関係性
設備の型番より
投資の必然性が先です。
② 産地(生産者)との関係整理
審査の主語は「産地」です。
- 取引状況(数量・期間)
- 産地側の課題(高齢化/販路縮小等)
- 相互メリットの明確化
- 合意形成の準備(覚書等)
名義貸しと疑われない連携構造を作ります。
③ 個別設備の方向性を固める
- 概算見積
- スペック比較
- 設置レイアウト
- 電源・配管・空調条件の確認
特にオーダーメイド設備は
早期情報収集が重要です。
④ 歩留まり改善と供給安定性の数値整理
審査で最も納得を生む情報がこれです。
例:
| 項目 | Before | After | 効果 |
|---|---|---|---|
| 包装不良率 | 3.2% | 1.0% | 年▲450万円改善 |
| ライン稼働率 | 78% | 90% | 生産量+12% |
| 国産使用比率 | 35% | 50% | 調達安定化 |
数字で語れれば勝てる補助金です。
⑤ スケジュール逆算の実施
採択後のタイトなスケジュールを逆算します。
- 設備納期の確認
- 工事業者との事前調整
- 完了日から逆算した工程管理
- 財務リスクの評価
スケジュール管理は
採択後の最大の失敗要因になります。
重要な考え方
申請は「合意の最終確認」
準備は「今日から」始まっている
「いつからやるか?」ではなく、
どこまで終わらせておくかが採択の差です。
まとめ
年内に着手すべき 5つのアクション
- 投資構想の言語化
- 産地側との関係整理
- 設備方向性の早期確定
- 数値裏付けの準備
- 完了スケジュールの逆算
早く動く企業が、
補助金だけでなく 市場優位を獲得します。


