「現場から
『あれもこれもできないと困る』と言われて、機能を追加し続けたら見積もりが倍になった」
「せっかくのオーダーメイドなのに、結局使い勝手が複雑で誰も使いこなせない」
オーダーメイド開発の最大のメリットは「自社に合わせられること」ですが、それが最大の弱点にもなります。
何でも要望に応えてくれるITベンダーは一見親切ですが、実はその先に「保守料の高騰」と「システムの硬直化」という地獄が待っています。
今回は、世界的な基幹システム「SAP」の導入例を比較しながら、投資を成功させるための「シンプルな設計思想」について解説します。
1. SAP導入に見る「海外企業」と「日本企業」の決定的な違い
世界中の大企業が導入する「SAP」というシステムにおいて、面白いデータがあります。
- 海外企業(標準をそのまま使う):
「システムがこうなっているなら、業務をシステムに合わせよう」と考えます。
余計なカスタマイズをしないため、導入コストが低く、将来のバージョンアップもボタン一つでスムーズに行えます。
常に最新のITの恩恵を受けられる「低コスト・高効率」な運用です。 - 日本企業(カスタマイズ地獄):
「現場のやり方は変えられない。システムを現場に合わせろ」と、重箱の隅をつつくような修正を繰り返します。
結果、世界に一つだけの「複雑怪奇なシステム」が出来上がり、保守料は跳ね上がり、バージョンアップすらできない「負の遺産」と化してしまいます。
これと同じことが、中小企業のオーダーメイド開発でも起きています。
2. 現場の意見を採用しすぎると、DX(変革)は起きない
現場の声を聴くことは大切ですが、すべての「今のやり方」をシステム化するのは間違いです。
なぜなら、今のやり方そのものに「非効率」が隠れていることが多いからです。
不便なアナログ作業をそのままデジタル化しても、「デジタル化された不便な作業」が残るだけです。
- 経営者の役割: 「その作業、そもそもシステムで自動化する前に、業務自体をシンプルに削ぎ落とせないか?」と問い直すこと。
- 投資の鉄則: 搭載する機能は、省力化に直結する「コアな機能」だけに絞る。
3. 「引き算」が補助金の効果を最大化する
「中小企業省力化投資補助金(一般型)」で1,000万円、2,000万円という大きな枠が取れると、つい「せっかくならあの機能も……」と欲が出ます。
しかし、機能が増えれば増えるほど、導入後のトラブルも増えます。
私たちが面談で重視するのは、ITベンダーの提案に対して**「その機能、本当に必要ですか?」とブレーキをかけること**です。
- 機能を半分に絞れば、開発期間は短縮され、不具合のリスクも減ります。
- シンプルなシステムは、現場の教育コストも低く、誰でもすぐに使いこなせます。
申請支援の面談で、私たちが「確認」すること
スリーウェイが補助金申請の面談で行うのは、この「投資の合理性」の確認です。
「現場を巻き込むべき」とお伝えしましたが、それは「現場のわがままをすべてシステム化する」ことではありません。
むしろ、補助金の審査においては、「古い慣習を捨てて、いかに効率的な新しい業務フロー(ITの標準ルール)へ移行するか」という論理性が厳しく問われます。
- 申請支援で見極める「急所」:
現場の「今のやり方」にこだわりすぎた複雑な設計になっていないか?
それは、国が求める「労働生産性の向上」という補助金の趣旨に合致しているか?
もし、過剰なカスタマイズによってコストが膨らみ、肝心の「省力化効果」が薄れているのであれば、それは不採択のリスクを高めるだけでなく、導入後の経営を圧迫します。
私たちは、補助金申請というプロセスを通じて、御社の投資が「複雑で高額な負債」ではなく「シンプルで強力な武器」になっているかを、客観的な視点で共に整理していきます。
まとめ:業務をシステムに寄せる「勇気」を持つ
オーダーメイドは「何でも作る」ことではなく、「必要なことだけを完璧に作る」ための手段です。
補助金を活用して安く手に入れるチャンスだからこそ、中身を複雑にせず、シンプルに研ぎ澄ます。
「ITベンダーの見積もりが、補助金の趣旨(省力化)に照らして妥当か知りたい」
「カスタマイズしすぎて不採択になるリスクを避けたい」
スリーウェイでは、事業投資プランナーとしての視点を活かし、御社の計画が「補助金採択」と「投資効率」の両面で最善の形になるよう、申請支援の面談を通じてサポートいたします。
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