「リスティング広告は小規模事業者持続化補助金の対象となるのか?」という疑問を抱えている方は少なくないでしょう。
リスティング広告を利用しているものの、それが補助金の対象となるのかどうか、またその証明方法に困っている方も多いかと思います。
この記事では、リスティング広告が小規模事業者持続化補助金の対象となるか、そしてそのために必要な証拠資料について、詳しく解説いたします。
リスティング広告は補助金対象経費
結論から申し上げますと、リスティング広告(GoogleやYahoo!の検索結果に表示される広告)は、小規模事業者持続化補助金の対象経費となります。ただし、その支出が補助金の対象となるためには、適切な証拠資料を提出する必要があります。
この証拠資料の提出には一定の手間がかかりますが、適切に準備すれば問題なく申請を進めることができます。
ここからは、リスティング広告を補助金対象として申請するために必要な証拠資料について詳しく見ていきましょう。
リスティング広告の証拠資料について
リスティング広告が補助金対象経費として認められるためには、次の証拠資料が必要となります。これらをきちんと準備し、提出することが重要です。
1. 見積書
まず、広告を出稿する際の見積書が必要です。広告予算がどの程度であるかが確認できる資料を用意しましょう。リスティング広告を出すために、どのような費用がかかるのかが確認できる管理画面や操作履歴のスクリーンショットなども有効です。
2. 発注確認書
リスティング広告を交付決定日以降に発注したことを証明する資料が必要です。広告の登録日や発注日がわかる管理画面や履歴画面のキャプチャを提出しましょう。交付決定前にすでに掲載されていた広告を再設定しただけでは対象にならないので、注意が必要です。
3. 納品・完了・検収証明書
広告がいつ、どのくらいの期間掲載され、いくらの費用がかかったのかを証明できる管理画面などを用意します。広告が掲載された期間や、実際に発生した費用がわかる資料を提出することが求められます。
4. 請求書
広告費用を支払う際には、請求明細書や支払明細書が必要です。支払いが前払いの場合には、その金額が記載された証明書も提出します。請求書は必ず日付や金額が確認できるように準備しましょう。
5. 支払い証明書
実際に支払いが行われたことを証明するためには、銀行の預金通帳や振込明細書などが必要です。クレジットカードで支払いをした場合には、クレジットカードの明細書も提出します。支払日は補助事業期間内であることを確認し、もし支払いが遅れた場合は補助対象外となることに注意しましょう。
6. 広告の掲載イメージ
広告の掲載イメージを示す画像や、クリック後の遷移先サイトのスクリーンショットを提出します。これにより、どのような広告が実際に掲載されたのかを証明することができます。広告の実績を報告する際には、掲載イメージを保存しておき、提出できるように準備しておきましょう。
証拠資料の整理と提出方法
証拠資料を提出する際は、広告費が補助対象経費として認められること、そしてお金の流れ(「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「いくらで」「支払いはいつ行われたか」)が確認できるように整える必要があります。
そのため、資料の該当部分にマーカーを引くなどして、提出時にわかりやすく整理しておきましょう。
また、提出資料に不備がないように、必要に応じて補足資料を作成することも大切です。
小規模事業者持続化補助金を活用するメリット
小規模事業者持続化補助金を活用することにより、リスティング広告の費用を一部補助してもらうことができます。
これにより、広告費用を抑えつつ、見込み客を増やすことができ、売上の向上が期待できます。特に小規模事業者にとっては、限られた予算での広告運用は難しい場合もありますが、補助金を活用することで、より効果的に広告を展開できる可能性が高まります。
補助金申請に不安がある場合は専門家に相談
補助金の申請や証拠資料の提出に不安がある場合は、専門家である中小企業診断士などに相談するのも一つの方法です。
専門家にサポートを依頼することで、手続きがスムーズに進み、確実に申請を完了させることができます。
費用は補助金の内容によりますが、数万円から十数パーセント程度かかることがあります。
自分で手続きする場合の時間や手間と比較し、専門家のサポートを検討する価値はあるでしょう。
まとめ
リスティング広告は、小規模事業者持続化補助金の対象経費となります。
しかし、適切な証拠資料を提出し、広告費用が補助金の条件を満たしていることを証明する必要があります。
証拠資料の準備は少々手間がかかりますが、補助金を活用することで広告費用を抑えつつ、事業の発展をサポートしてもらえる貴重な機会です。
もし手続きに不安がある場合は、専門家に相談して円滑に進めることをお勧めします。