「ものづくり補助金」の中でも、特に注目を集めている「グローバル展開型」。
海外事業の拡大を検討している企業にとって、この補助金は大きなチャンスとなります。
しかし、多様な類型や複雑な手続きに戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、グローバル展開型の概要から、4つの類型、申請のポイントまでをわかりやすく解説します。
海外進出を成功させるための羅針盤として、ぜひご活用ください。
グローバル展開型とは?
グローバル展開型は、2020年に新たに設けられた補助金で、海外での事業拡大を支援するものです。具体的には、海外での製品・サービスの開発、販売、そして海外との共同事業など、幅広い取り組みが対象となります。
主な特徴
- 高額な補助金: 補助上限額は3000万円と高額で、小規模事業者なら2/3、その他の事業者でも1/2の補助率が適用されるケースがあります。
- 幅広い対象経費: 機械装置の購入、技術導入、専門家への支払、海外への旅費など、海外事業に必要な経費が幅広く認められます。
- 事業期間: 交付決定から12ヶ月と、国内事業に比べて長めの事業期間が設定されています。
4つの類型:あなたの海外進出に合ったタイプは?
グローバル展開型は、海外進出の方法によって大きく4つの類型に分けられます。
- 海外直接投資型: 海外に既に拠点を持つ企業が、その拠点を強化するための投資を支援します。
- 海外市場開拓型: 国内で開発した製品・サービスを海外に販売し、新たな市場を開拓する企業を支援します。
- インバウンド市場開拓型: 日本を訪れる外国人観光客に対して、製品やサービスを提供する企業を支援します。
- 海外事業者との共同事業型: 海外の企業と共同で研究開発や事業を行う企業を支援します。
どの類型を選ぶべきか?
自社の海外進出計画に合わせて、最適な類型を選びましょう。
- 既に海外に拠点がある: 海外直接投資型
- 自社の製品・サービスを海外で販売したい: 海外市場開拓型
- 訪日外国人観光客をターゲットにしたい: インバウンド市場開拓型
- 海外の企業と共同で新しい事業を始めたい: 海外事業者との共同事業型
申請のポイント
- 具体的な事業計画: どんな製品・サービスを開発・販売するのか、目標とする売上や利益はどれくらいかなど、具体的な計画を立てましょう。
- 市場調査: 申請時には、市場調査報告書の提出が求められる場合があります。
- 専門家への相談: 制度や手続きが複雑なため、専門家(中小診断士、コンサルタントなど)に相談することをおすすめします。
まとめ
グローバル展開型は、海外進出を加速させるための強力な支援策です。
本記事で紹介した情報を参考に、自社の状況に合った類型を選び、積極的に申請を進めていきましょう。