小規模事業者持続化補助金は、地域で事業を営む小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援する制度です。2025年6月30日に公募要領が公開された第18回公募では、最大250万円まで補助が可能となる特例も設けられました 。


✔︎ 補助金の概要(第18回・一般型/標準枠)

  • 補助上限金額:通常枠 50万円
    ※インボイス特例で+50万円、賃金引上げ特例で+150万円、両特例適用で最大200万円の上乗せ
  • 補助率:標準 2/3、赤字事業者の賃上げ特例は3/4まで
  • 対象者:商業・サービス業(宿泊・娯楽除く)は従業員5人以下、それ以外は20人以下の小規模事業者等
  • 対象経費:機械装置、広報、Webサイト関連、展示会(オンライン含む)、旅費、新商品開発、借料、委託・外注費など

📅 スケジュールと申請手順

申請は電子申請システムのみ(郵送不可)、GビズIDプライムの取得が必須です


🎯 図解:申請準備〜補助金交付までの流れ

A[公募要領確認<br>&GビズID取得] --> B[商工会議所で<br>様式4交付依頼]
B --> C[電子申請で<br>経営計画と補助事業入力]
C --> D[提出締切(11/28)]
D --> E[審査・交付決定通知]
E --> F[補助事業を実施<br>&実績報告(2027/2/26まで)]
F --> G[補助金請求・交付<br>実績報告提出〆切2027/3/10]

💰 補助金はいくらもらえるのか?

パターン補助上限補助率
標準枠50万円2/3
インボイス特例100万円(50 + 50)同上
賃上げ特例200万円(50 + 150)최대 3/4(赤字事業者向け)
両特例適用250万円(50+50+150)同上

※最大250万円が可能なため、大きな事業展開にも対応可


✅ メリットと注意点

メリット

  • 自己負担を抑えて販促・設備投資が可能
  • インボイス・賃上げ特例を活用すれば規模拡大も実現可能
  • 商工会等との連携により実務的サポートが得られる

注意点

  • 期限厳守(特に様式4交付と申請締切)
  • 電子申請のみ・GビズID登録不要不可
  • 見積は最低2社から取得し、相見積提出が必須
  • 申請後も実績報告などフォローアップが必要(2027年3月期限)

🛠️ 活用できる具体策(対象経費例)

  • ホームページ制作:商品・サービス情報の強化・EC構築
  • 販促費用:SNS広告、チラシ印刷、DMなど
  • 展示会出展費:ブース制作、オンライン商談会参加
  • 業務機器やソフト導入:本格IT化、EC管理ツールなど
  • 専門家への委託費:デザインやマーケティング支援

🧭 総まとめ:制度を使って持続可能な事業へ

2025年度の第18回持続化補助金(一般型)は、従来の枠を大幅に超える補助上限が設定され、販路拡大や新規顧客獲得に向けた取り組みの幅が広がりました。制度の要件を満たしつつ、GビズIDの早期取得や商工会との調整、見積取得などの準備をしっかり進めていくことが採択への鍵になります。

まずは最新の公募要領を必ず確認し、不明点がある場合は商工会議所や専門家に相談することをおすすめします。


📌 補助金活用の第一歩

  • 公募要領(第3版)を確認する
  • GビズIDプライムの登録を早めに進める
  • 商工会で「様式4」の交付手続きを早いうちに行う
  • 自社の計画に該当する特例要件(インボイス・賃上げ)を確認する

この記事が、補助金活用を考える事業者の皆様にとって現実的で実用的なガイドになれば幸いです。